Friday, March 20, 2020 10:21 AM

パナ、旅客機でイオン発生 21年にも、事業多角化

 パナソニックが空気清浄機などの家電に搭載している独自の微粒子イオン「ナノイー」の発生装置を2021年にも旅客機向けに発売することが20日、分かった。除菌や脱臭効果をうたい、快適な空間づくりを売り込む。座席に備える娯楽システムや機内Wi-Fiを既に提供しており、航空機向け事業を多角化する。

 カリフォルニア州にある子会社パナソニックアビオニクス(PAC)で開発する。JR山手線や京王線など日本の鉄道車両に導入したナノイー発生装置の技術を基本に、旅客機へ搭載できるよう軽量化や保守管理体制の構築を進める。

 PACはパナソニックのラジオ部門が前身。1979年にオーディオと読書灯が一体となったシステムの納入が決まり航空業界へ参入。以降は映画を楽しめる座席背面のモニター販売で業績を伸ばした。(共同)