Tuesday, March 24, 2020 10:29 AM

米経済対策動議、再び否決 民主独自案、実現に遅れも

 【ワシントン共同】米議会上院は23日、新型コロナウイルスの悪影響を抑える大型の経済対策法案に関し、採決に進むための動議を再び否決した。野党民主党が反対し、可決に必要な票数が得られなかった。野党民主党は米政権と与党共和党が策定した対策案を大企業優遇と批判し、雇用など労働者に重点を置いた独自案を発表した。

 11月に迫る大統領選も意識した駆け引きが続く中、隔たりが埋まらず成立が遅れれば景気への打撃は一段と深刻化しかねない。

 共和党は失業者がさらに増加する前に巨額の対策を打ち出さなければならないと主張して早期成立を要求。トランプ大統領は23日の記者会見で、経済対策に関し「共和党も民主党も法案を実現させたがっている」と述べ、早期成立を促した。