Wednesday, September 28, 2016 10:13 AM

米州全域ではしか撲滅 WHOが宣言、世界初

 世界保健機関(WHO)は28日までに北米から南米までの米州全域で、はしかを撲滅したと発表した。世界で六つに分かれているWHOの地域単位で撲滅を宣言するのは初めて。ワクチンの接種普及が奏功したとしている。

 はしかは重い肺炎や脳炎を併発することもあり、死に至ることもある疾患。WHOはアフリカ地域などで予防接種キャンペーンを進めてきた。

 WHOは27日、米首都ワシントンで北米、中南米各国の保健当局者らと会議を開き、米州地域では、土着のウイルスによる感染は2002年を最後にみられず、感染が排除された状態になったとした。しかし外部から持ち込まれたウイルスによる感染はあり得ることからワクチン接種は引き続き必要としている。(共同)