Wednesday, September 28, 2016 10:22 AM

豊洲問題、解決を強調 小池知事、初の所信表明

 東京都の小池百合子知事は28日、就任後初めての都議会定例会の本会議で所信表明し、豊洲市場(江東区)の建物下に盛り土がなかった問題について「誰が、いつ、どこで、何を決めて隠したのか、責任の所在を明らかにする」と解決への決意を強調した。2020年東京五輪・パラリンピックに向けて「世界中の誰もが記憶に残る大会としたい」と成功を誓った。

 小池知事は冒頭、豊洲市場の問題について「都政は都民の信頼を失ったと言わざるを得ない。『知らなかった』と歴代の当事者が答える姿に多くの都民は嘆息を漏らしたことだろう」と指摘。「失った信頼を回復するには想像を超える時間と努力が必要だ」と述べた。

 東京五輪に関しては「運営に『もったいない』の思想を取り入れる。(東日本大震災の)被災地の歩みを力強く発信できるよう工夫をしていく」と述べ、復興五輪の原点に立ち返る必要性を強調した。(共同)