Friday, April 03, 2020 9:51 AM

ロシア、減産協議に慎重姿勢も 原油安でサウジ要請

 【ロンドン共同】原油安を巡りサウジアラビアが2日要請した石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国の緊急会合の開催に対し、ロシアは協議の可能性を排除しないながらも慎重な姿勢を崩さない。トランプ大統領はサウジとロシアの原油の大幅減産に期待感を示したが、双方が早期に歩み寄るかどうかは不透明だ。

 英経済紙フィナンシャル・タイムズによると、ロシアのペスコフ大統領報道官は2日、プーチン大統領とサウジの実権を握るムハンマド皇太子が「まだ話し合いをしていない」とし、その予定もないと述べた。

 ペスコフ氏はOPEC加盟国と非加盟国の協調減産に代わる新たな枠組みに関して「いかなる具体的な合意についても議論を始めていない。抽象的なものすらない」と述べ、話し合いは全く白紙状態だと強調した。