Wednesday, September 28, 2016 1:12 PM

低金利でもインフレ圧力の高まらず ミネアポリス連銀総裁

 ミネアポリス連邦準備銀行のカシュカリ総裁は28日、ミネソタ州ミネアポリスで開かれた機関投資家向けの会合で講演し「景気過熱までにはまだ余裕がある」と述べ、低金利に伴って物価上昇圧力が高まる兆候は現状では見られないとの見方を示した。ロイター通信が伝えた。

 米経済は「ゆっくりと、だが安定した成長を続けるだろう」と指摘。年約2%の成長率を見込んだ。当初懸念されていた英国の欧州連合(EU)離脱決定による影響はほとんどないとしている。

 今後注目する点は「労働市場にあとどれだけ緩みがあるのか、市場の引き締まりが物価上昇を誘発するまでに、労働者があとどれだけ市場に戻ってこられるのかだ」と語った。(共同)