Thursday, April 09, 2020 10:20 AM

原油価格下支えへ減産議論 OPECやロシア

 【ロンドン共同】サウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアをはじめとする非加盟国による閣僚級の緊急電話会合が9日開かれ、原油協調減産に踏み切るかどうかを議論。新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動の停滞で原油需要が縮んでいることから、生産量を抑えて原油価格を下支えする狙いだ。

 3月まで続いた減産枠組みには入っていなかった最大産油国の米国にも応分の負担を求めているが、米側が協力するかどうかは不透明だ。

 新型コロナの影響に加え、OPEC加盟国と非加盟国の連合体「OPECプラス」による協調減産が3月末で終わり、サウジなどが4月から増産に転じたこともあり原油価格が低迷。産油国の歳入減などにつながるため、再び生産量を抑えようという声が関係国から上がった。