Thursday, April 09, 2020 10:22 AM

バイデン氏、指名確実に サンダース氏が撤退表明

 【ワシントン共同】米大統領選の民主党候補指名を目指した左派サンダース上院議員(78)は8日、自宅からインターネットを通じて演説し「勝利の道は事実上閉ざされた」と敗北を認め、選挙戦からの撤退を表明した。中道バイデン前副大統領(77)の指名獲得が確実となり、11月3日の本選で共和党のトランプ大統領(73)と対決する構図が固まった。

 4年前の前回大統領選に続き注目を集めたサンダース氏だが今回も民主党候補になれなかった。民主党は中道と左派に二分しており、共和党支持層の9割を固めるトランプ氏に対抗するには党の結束が急務となる。新型コロナウイルス感染拡大で集会が開けない中、前例なき選挙戦が続きそうだ。

 バイデン氏は声明でサンダース氏が主張してきた格差是正、気候変動対策、大学無償化などを挙げ「注目されてこなかった課題を米政治の中心的議論に押し上げた」と称賛。サンダース氏の声に耳を傾けると訴え「共にドナルド・トランプを倒そう」と支持を求めた。