Wednesday, September 28, 2016 6:34 PM

景気過熱防止で年内利上げ FRB議長が意欲

 米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は28日、議会下院の金融委員会で証言し「雇用拡大が続けば、景気が過熱しかねない」と述べ、年内の追加利上げに改めて意欲を表明した。緩やかな景気拡大の継続が前提になるとの考えも重ねて強調した。

 イエレン議長は、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は今後も堅調なペースで増えるとの見通しを示し「景気が過熱すれば、急激に利上げしなければならない状況に直面する可能性がある」と指摘した。

 その上で「金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者の大半は、年内の追加利上げが適切と考えている」と述べた。景気の先行きに新たなリスクが生じた場合、年内利上げを断念する可能性があるとの認識も示した。(共同)