Friday, April 17, 2020 10:00 AM

中国、初のマイナス成長 1〜3月期、6.8%減

 【北京共同=竹内健二】中国国家統計局が17日発表した2020年1〜3月期の国内総生産(GDP、速報値)は、物価変動の影響を除く実質で前年同期比6.8%減だった。四半期ベースの統計をさかのぼれる1992年以降、マイナスは初めて。通年でもマイナス成長なら、文化大革命の混乱が続いていた76年以来となる。新型コロナウイルス感染症が経済活動を直撃し、生産、消費ともに著しく停滞した。

 20年通年の成長率も前年からの大幅低下は必至だが、習近平指導部は新型コロナの影響で全国人民代表大会(全人代=国会)が開けず、今年の成長目標を示せない異常事態に陥っている。

 新型コロナの感染は世界に広がり、製造や投資で各国と深く結びついている中国経済は大きな曲がり角を迎えた。