Friday, April 17, 2020 10:02 AM

「株式週間展望」新型コロナの感染状況注視

 来週の東京株式市場は、国内外での新型コロナウイルスの感染状況を注視する展開が予想される。日経平均株価(225種)は2万円を下回る水準を中心に推移する可能性がある。

 今週は一進一退だった。米経済指標が相次いで記録的な落ち込みを示し、国内企業の業績悪化も目立ち、売りを誘った。半面、日銀の上場投資信託(ETF)購入による株式相場の下支えが期待され、新型コロナの治療薬を巡る思惑から買いを入れる動きもあった。

 新型コロナの感染増加に対応する緊急事態宣言の対象地域が全都道府県に拡大され、感染抑止の効果が期待される一方、各地の経済活動は一段と停滞する公算が大きい。来週は国内での感染拡大のペースが加速するか、あるいは鈍化の兆しが出るかによって投資家の心理に影響が及びそうだ。(共同)