Wednesday, April 22, 2020 10:12 AM

新型コロナ、素早く診断 「抗原検査」の導入検討

 新型コロナウイルスを患者の検体から短時間で簡単に検出する「抗原検査」の導入を、厚生労働省が検討していることが22日、政府関係者への取材で分かった。インフルエンザのように病院で鼻の奥の粘液を取ってその場で検査できるキットが近く登場する見通しで、性能を検証して5月の薬事承認を見込んでいる。

 現在主に使われているPCR検査に比べ結果が出るまでの時間が大幅に短縮できると期待される一方、精度が低いという課題もあり、厚労省は、どのような患者に使うか性能を評価しながら見極める方針。

 PCR検査は患者の検体に含まれるウイルスの遺伝子を専用の装置で増やして検出する。4〜6時間かかっていた検査時間を1時間程度に短縮する方法は開発されているが、患者の増加により一部地域では検査が追い付かない状況になりつつあるため、さらに簡単な方法が求められている。(共同)