Wednesday, April 22, 2020 10:15 AM

感染死、遺体収容に限界 冷凍トラック、路上にも

 新型コロナウイルス感染による死者急増を受け、欧米を中心に火葬や埋葬を待つ遺体の収容が限界に達するケースが相次いでいる。冷凍トラックなどでの一時安置のほか、路上に留め置かざるを得ないことも。故人の尊厳を守りたい関係者の訴えは切実だ。

 「誰も墓に入れない」。ニューヨークの葬儀場の経営者が嘆いた。米メディアによると、葬儀場に依頼の電話が殺到し、火葬場も予約で満杯に。遺体安置場所の不足は深刻で、主要な病院には一時安置のため大型冷凍トラックが派遣された。

 ジョンズ・ホプキンズ大によるとニューヨーク市の死者は全米の3分の1ほどを占める約1万5000人。市当局は、身寄りのない遺体を埋葬してきた市内のハート島を新型コロナによる死者の埋葬にも使うことを決定。同島の埋葬者数は、感染拡大前の1週間当たり25遺体程度から、1日25遺体程度に激増した。(共同)