Monday, April 27, 2020 10:22 AM

米露首脳、異例の共同声明 エルベの誓い75年、反対も

 【モスクワ、ワシントン共同】ロシアのプーチン大統領とトランプ大統領は25日、第2次大戦末期にナチス・ドイツを東西から侵攻したソ連軍と米軍がベルリン南方のエルベ川で合流し、不戦を誓い合った「エルベの誓い」から75年を記念する共同声明を発表した。

 関係悪化が続く米露の共同声明発表は異例で、2010年以来10年ぶり。声明は、新型コロナウイルス感染拡大を念頭に「21世紀で最も重大な挑戦に直面している」と指摘し、両国が協調する必要性を訴えた。

 ウォールストリート・ジャーナルによると、トランプ氏がロシアとの関係改善に意欲的なのに対し、政権内部や議会ではロシアへの不信感が根強く、共同声明に反対や懸念の声が出ていたという。