Monday, April 27, 2020 10:25 AM

飲食店支援に知恵絞る 先払い食事券で資金繰りを

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、休業を要請された飲食店の危機を救おうとする支援の動きが出ている。1年後まで使える食事券の販売や、配達してくれる「おべんとう券」の配布などで、苦境を乗り切ってもらうために「応援する気持ちが大事だ」と知恵を絞っている。

 福井県の飲食店経営者が設立した団体「立ち上がれ福井」は5月1日から、特定の店で使える1冊1万円(1000円券12枚つづり)の食事券を専用ウェブサイトで販売する。6月1日から来年5月31日まで有効で、県外の人も購入できる。

 団体は、県内で飲食店を展開する「ぼんたグループ」(福井市)の斎藤敏幸代表取締役と、食品卸の「アルプス」(あわら市)の金本篤代表取締役が発足させた。収入が激減している同業者からの声に「福井が誇る食文化を守りたい」と立ち上がった。(共同)