Monday, April 27, 2020 10:26 AM

和平合意後も死傷者多数 アフガン、国連が報告

 【イスラマバード共同】国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は27日、1〜3月にアフガンで戦闘などに巻き込まれた民間人死者は533人、負傷者は760人だったとの報告書を発表した。2013年以降の同期比で最少の死傷者になったが、米国と反政府武装勢力タリバンが和平合意した2月末以降も死傷者が多数出ていることが明らかになった。

 報告書によると、タリバンや過激派組織「イスラム国」(IS)などの反政府勢力の攻撃による死者は282人だった。政府側による死者は198人。

 米タリバンは和平合意前に7日間の暴力削減措置を実施したが、UNAMAは3月に入って死傷者が増えているとして懸念を表明。新型コロナウイルス対策に集中すべきだとして停戦を呼び掛けた。