Thursday, September 29, 2016 10:06 AM

米ヤフーへ強まる批判 説明不十分、安全軽視

 米検索大手ヤフーが5億人分の個人情報流出を発表してから、29日で1週間が経過した。サイバー攻撃に関与したとされる国家は依然として特定できず、目的も判然としない。米社会では、流出に関する経緯の説明が不十分だとヤフーへの批判が強まっている。安全対策を軽視していたとの見方も出始めた。

 ヤフーは、いずれかの国家が関与したサイバー攻撃に遭い2014年に情報が盗まれたとしている。連邦捜査局(FBI)が捜査を始めたが目立った進展はみられない。

 「情報流出が最初に起きたのは14年なのに、先週になって発表した。多くの米国人の情報が2年間、流出し続けた恐れがあり、容認できない」。米上院の民主党議員6人は、ヤフーのメイヤー最高経営責任者(CEO)に送った27日付の書簡で非難。ヤフーが情報流出を認識した時期などを明らかにするよう求めた。(共同)