Thursday, September 29, 2016 10:06 AM

首相、パリ協定締結に意欲 「共謀罪」国民理解へ努力

 安倍晋三首相は29日、参院本会議での代表質問で、京都議定書に代わって2020年からの実施を目指す地球温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」について、承認案件の今国会提出と早期締結への意欲を強調した。20年東京五輪・パラリンピックに向けたテロ対策に関して、国民の理解を得ながら「共謀罪」を含む国内法の整備に努める考えも示した。

 パリ協定について、質問に立った公明党の山口那津男氏は「今国会での承認と批准手続きを進めるべきだ」と求めた。首相は「早期発効を重視している。協定(の承認案件)を今国会に提出し、迅速な締結へ全力を尽くす」と語った。

 首相は、テロ対策を巡り国連が00年に採択し、これまでに180カ国以上が締結している「国際組織犯罪防止条約」を日本も締結することが重要だと指摘。「条約締結のための法整備はこれまでの国会の議論を踏まえ、理解を得る努力をしながら取り組む」と述べた。(共同)