Thursday, May 07, 2020 10:14 AM
コロナ治療薬、国が初承認 米製薬会社のレムデシビル
厚生労働省は7日、新型コロナウイルス感染症の国内初の治療薬として、米製薬会社が開発した「レムデシビル」を特例承認した。米国で1日に緊急使用が許可されたため、海外での承認などを条件に国内審査の手続きを簡略化できる特例制度を適用。申請の3日後という異例のスピード承認となった。
レムデシビルは副作用が指摘されているほか、治療効果の評価は定まっておらず、投与には細心の注意が必要となる。投与の対象は原則として人工呼吸器を付けるなどした重症患者となる。製薬会社から世界全体で14万人分が無償提供される見通しだが、国内の供給量は限られるとみられる。当面は国が医療機関を通じて必要量を把握して管理し、重症者がいる医療機関に優先配分する。医療機関で投与が始まる時期は未定。患者の費用負担は生じない。
加藤勝信厚労相は記者団に「必要としている患者に速やかに届くよう製薬会社と相談したい」と述べた。(共同)
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