Thursday, May 14, 2020 10:31 AM

米専門家懸念に不満表明 トランプ氏、経済再開優先

 【ワシントン共同】トランプ大統領は13日、新型コロナウイルスの政権対策チームの専門家が議会証言で秋学期の学校再開に慎重意見を示したことに「驚いた。受け入れられない」と不満をあらわにした。11月の大統領選をにらみ早期に経済活動を再開するには、子どもを通学させ、仕事に行けるようにすることが不可欠と考えているためとみられる。

 問題視したのは、ファウチ国立アレルギー感染症研究所長による12日の上院公聴会での発言。学校再開に当たって、子どもは新型コロナの影響をあまり受けないとの考えに過度に頼るべきではないと警鐘を鳴らした。ファウチ氏は自主隔離中のためビデオ会議で参加。経済再開に慎重で、トランプ氏の支持者から解任を求める声が出たこともある。

 トランプ氏は13日、ホワイトハウスで記者団に、経済再開に関してファウチ氏が、慎重派も含めてバランスを取ろうとしすぎていると指摘。新型コロナに関し「若者はあまり影響を受けていない」と繰り返した。