Friday, May 15, 2020 10:12 AM

新型コロナで初の労災認定 医療とサービス2件

 加藤勝信厚生労働相は15日の閣議後記者会見で、新型コロナウイルスに感染した労働者から14日までにあった労災申請39件のうち、これまで2件を認定、労災保険給付を決定したと明らかにした。新型コロナを巡る労災認定は初めて。

 厚労省によると、認定の1件は医療従事者で、もう1件は美容室や旅行業などの生活関連サービス従事者。3〜4月に申請があり、労働基準監督署が調査していた。加藤厚労相は「労災保険がセーフティーネットの役割を果たすことが重要だ」として、日本医師会などに医療従事者が感染した場合には労災申請を勧めるよう協力を要請した。

 また、「クラスター(感染者集団)」が発生した中野江古田病院(東京)に勤務し感染した女性看護師が15日、新宿労働基準監督署に労災申請した。同病院では90人を超える職員や患者が新型コロナに感染した。(共同)