Friday, September 30, 2016 10:21 AM
生前退位、議員立法が浮上 「国民総意」と整合図る
天皇陛下の生前退位を実現する法整備を巡り、政府による法案提出ではなく、超党派の議員立法とする案が安倍政権内で浮上していることが分かった。複数の政権関係者が29日、明らかにした。立法府として与野党の幅広い合意で法案を出し、全会一致かそれに近い形で成立すれば、天皇の地位を「国民の総意に基づく」と定める憲法とより整合性を図れるとの考えが背景にある。
政権は、陛下一代に限り退位を認める特別措置法を軸に検討を進める構え。民進党や共産党は「皇室典範改正が筋」としており、議員立法での提出には事前の与野党調整が大きな課題となる。
関係者によると、10月中旬にも始まる政府の有識者会議での提言を受け、衆参両院議長が与野党の代表者から意見を聴取。政権側と衆参両院の正副議長が調整しながら、議員立法に向けて作業する手順を想定している。(共同)
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