Tuesday, May 19, 2020 10:33 AM

独サッカー再開、混乱なし 約2カ月ぶり、日常へ一歩

 【ベルリン共同】サッカーのドイツ1、2部リーグは16〜18日に新型コロナウイルス感染拡大による中断から約2カ月ぶりに再開し、週末にプロスポーツがある「日常」へ向けた一歩を踏み出した。51ページに及ぶコロナ対策の指針に沿って無観客試合の準備や運営がなされ、大きな混乱はなかった。

 長谷部誠らが所属するアイントラハト・フランクフルトで強化責任者を務めるボビッチ氏は「歴史的な日だ」と言った。ピッチで一つのボールを追いかけ、激しく体をぶつけ合う光景は以前と同じ。ただ、得点後に選手同士が「肘タッチ」で喜びを共有するなど、コロナ克服を目指す時代ならではの振る舞いがみられた。1部の「再開第1号ゴール」を決めたドルトムントのハーランドは同僚と抱擁せず、左右に体を揺らすダンスで喜びを表した。

 試合球は消毒され、ベンチや控室ではマスクを着用。キックオフ前の記念撮影や握手といった、おなじみの光景はなかった。中継したテレビ局によるインタビューもマイクに長い棒をつけて「社会的距離」を維持した。