Friday, September 30, 2016 10:26 AM

米中協力で制裁逃れ摘発を 対北朝鮮、安保理「結束」

 ラッセル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は29日、北朝鮮が国連などの制裁を逃れて核開発資金を調達することを阻止するため、制裁逃れに加担する中国企業を「中国が捜査し、罰することを望む」と求めるとともに、制裁違反について中国と「情報を共有したい」と述べ、米中が摘発で協力すべきだとの考えを示した。共同通信の単独会見に応じた。

 ラッセル氏は5回目の核実験を行った北朝鮮の核開発阻止で国連安全保障理事会は「結束している」と強調、新たな制裁決議に向け調整を進めていると述べた。米議会での承認が危ぶまれている環太平洋連携協定(TPP)については「米国にとって最善のことをするよう議員を説得している」と述べ、承認へ努力していると強調した。

 北朝鮮指導部への圧力を強めるため、ぜいたく品の輸出を「締め付ける余地がある」と述べ、さらなる規制を検討していると明らかにした。(共同)