Thursday, May 28, 2020 9:49 AM

中印が国境でにらみ合い ラダック地方、兵士増強か

 【ニューデリー共同】インド北部ラダック地方と中国の係争地域で両軍兵士がにらみ合いを続けているとインドメディアが28日までに伝えた。インドによる道路建設に中国が反発、両軍兵の小競り合いで負傷者も出たという。双方が5000〜6000人を増強したとの報道もある。

 インドメディアによると、にらみ合いは両国の実効支配線がある湖パンゴン・ツォ周辺のほか数カ所で発生。5日に湖周辺でインドの道路建設を巡り両軍兵士の小競り合いが起き、双方の100人以上が負傷した。翌日に事態は収束した。

 その後、湖から北に200キロほど離れ、インドが橋を建設している現場近くの実効支配線周辺で中国軍が巡回を強化。湖周辺も含め数カ所で中国軍が兵士を増強し、インド軍も対抗し同数を配置したという。一帯は山岳地帯で、実効支配線の位置を巡るせめぎ合いが起きているもようだ。