Friday, May 29, 2020 10:08 AM

安保理、非公開で香港会合 米英要請、決議採択なし

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は29日、中国による香港への国家安全法制導入の動きについてオンラインの非公開会合で協議する。米国と英国が要請した。安保理外交筋が28日、明らかにした。中国が参加するかどうかは不明で、決議などの採択はない。

 米国連代表部は27日、中国の動きは「香港の高度の自治と自由を根本から台無しにする」として安保理に公開の緊急会合開催を要請したが、中国が拒否。張軍国連大使はツイッターで「純粋な内政問題であり、安保理の任務とは関係がない」と反発した。

 28日に開かれた国連と欧州連合(EU)との協力関係に関する安保理会合では、EUの外相に当たるボレル外交安全保障上級代表が中国の動きに「深い懸念」を表明。「国際的な取り決めや香港基本法(憲法に相当)にも従っていない」と強く批判した。