Monday, June 01, 2020 10:17 AM
コロナ対策、北欧連携に影 独自策のスウェーデン除外
【ロンドン共同】新型コロナウイルス対策を巡り、都市封鎖の回避に徹するスウェーデンの独自路線が、北欧諸国の連携に影を落としている。感染被害が下火となったノルウェーとデンマークは1日までに、入国制限の一部解除を発表。15日から旅行者の相互の行き来を認め、フィンランドやアイスランドとも足並みをそろえたいとする一方、スウェーデンは死者数が突出していることなどから対象外とした。
スウェーデンは社会的距離の確保を市民に促すだけで、感染を自然に広めて抗体保有者を増やす戦略を継続。集団免疫の考え方に基づくが、死者は4000人を超え、人口100万人当たりでは都市封鎖をしてきたデンマークの約4倍、ノルウェーの約10倍に及ぶ。
英メディアによると、ドイツやアイスランドにも国境を開くデンマークのフレデリクセン首相は、スウェーデンとは感染対策を巡る「立場が異なる」と強調。6月中の旅行者への国境開放を目指すフィンランドのオヒサロ内相もスウェーデンに「懸念」を示し、対象からの除外を示唆した。
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