Monday, June 01, 2020 10:19 AM

需要低迷、減産拡大か OPECとロシア会合へ

 【ロンドン共同】石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国の連合体「OPECプラス」は6月上旬に遠隔会議方式で会合を開く。新型コロナウイルス感染症の大流行に伴う景気悪化で原油需要の低迷が続く中、7月以降に予定する協調減産の規模を、当初計画から拡大するかどうかが焦点となる。

 ニューヨーク原油先物相場は年初に1バレル=60ドルを上回る水準だった。だが、3月に協調減産の方針を巡る交渉が決裂し、サウジアラビアが原油増産に踏み切った。さらに、世界中で移動制限や外出制限など新型コロナ感染防止策で経済活動が停滞し需要が激減したため原油安が加速。4月には一時マイナスをつける局面もあった。

 原油価格急落を受け、OPECプラスは5月から協調減産を再開、6月までは日量計970万バレルの削減を決めた。その後外出制限などが各地で緩和されたこともあり、原油価格は上げに転じて5月29日時点で1バレル=35ドルを上回った。