Wednesday, June 03, 2020 10:20 AM

善光寺の御開帳1年延期 22年4月に、新型コロナで

 長野市の善光寺で国重要文化財の前立本尊を公開する「御開帳」を巡り、善光寺と運営する団体が3日に記者会見を開き、来年の4月4日〜5月30日としてきた次回の開催予定を、2022年の4月3日〜5月29日に延期すると発表した。新型コロナウイルスの十分な感染予防対策が難しいと判断した。

 前立本尊は絶対秘仏とされる「一光三尊阿弥陀如来」の身代わりとして鎌倉時代に作られ、数えで7年に1度、本堂へ移されて公開される。前回15年の御開帳の際は、北陸新幹線の延伸などに伴い過去最多の約707万人が参拝していた。

 善光寺の若麻績享則寺務総長は「地元の期待に応えるには延期がよいと判断した。新型コロナの影響が少しでも緩和され、安心して参拝できるようになっていることを期待している」と話した。善光寺御開帳奉賛会の北村正博会長も「綿密な準備を進めていきたい」と述べた。(共同)