Wednesday, June 03, 2020 10:23 AM

ITガリバー標的に 新型コロナで存在感

 新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出・移動制限で、インターネットを活用した遠隔勤務やオンライン授業が急速に普及、IT大手のガリバー化が進んだ。「コロナ後」の世界も主導する存在感を示す一方、富の集中に不満も。コロナで景気が落ち込む中、経済対策の財源としてITガリバーがネット広告の売り上げなどに税を課すデジタル課税の標的とされている。

 ビデオ通話の利用者は世界中で急増し、米IT企業の中では新興のズーム・ビデオ・コミュニケーションズが注目されている。マイクロソフトやフェイスブックといった大手も追撃。新たな交流手段の基盤争いが激しくなっている。

 マイクロソフトは「コロナは働き方の転換期になる」として、協業アプリ「チームズ」のビデオ通話機能を強化。周囲の雑音を小さくして発言を聞き取りやすくするなど使い勝手の改善を進めている。(共同)