Wednesday, June 03, 2020 10:24 AM

G7拡大構想、早くも暗雲 ロシア復帰に反対相次ぐ

 【ワシントン共同】トランプ大統領が掲げる先進7カ国首脳会議(G7サミット)拡大構想が波紋を広げている。中国包囲網形成を狙い各国首脳らとの電話会談を精力的にこなし、実現に向けて動きを加速させるが、ロシア復帰に英国やカナダは反対を表明。ロシアも慎重姿勢で早くも暗雲が漂い始めている。

 トランプ氏は5月30日、6月下旬にワシントン開催を予定したG7サミットの延期を発表。同時にG7の枠組みは「時代遅れ」と批判し、議長国としてロシア、韓国、オーストラリア、インドを招待し、9月にも開く考えを表明した。

 議長国がサミットにメンバー以外のゲストを招くのは珍しくないが、トランプ氏は以前からロシアの正式復帰を主張しており、各国は警戒を強めている。