Wednesday, June 10, 2020 10:13 AM

再犯防止と捜査に効果 米欧韓、人権侵害批判も

 欧米や韓国は性犯罪者に衛星利用測位システム(GPS)端末を装着させて監視する制度を既に導入している。再犯防止や捜査への活用には効果が上がっており、市民からはおおむね前向きに受け止められている。米国では生涯にわたり監視されることもあり、更生を目指す人に対する人権侵害との批判もある。

 米国では2005年にフロリダ州で性犯罪歴がある男が9歳の女児を性的暴行、殺害する事件が発生し、性犯罪者の監視強化を求める声が強まった。同州は同年、仮出所後もGPS端末を足首などにつけて24時間監視できるようにする州法を成立させた。

 各州に広がり、米メディアによると、全米50州のうち約40州が同様の法律を制定した。フロリダ州では、GPSによる監視を導入したことで再犯率が下がったとの報告もある。(共同)