Thursday, June 11, 2020 10:38 AM

五輪での抗議容認も検討へ 米暴行死受けIOC選手委

 【ジュネーブ共同】米国で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件を受け、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は10日、「いかなる人種差別も非難する」と述べた。五輪憲章では競技会場や選手村での政治的、宗教的、人種的な宣伝活動を禁じているが、五輪での抗議活動を一部容認する可能性も含め、選手委員会での今後の議論を見守る考えを示した。

 IOCは今年1月にガイドライン(指針)を発表し、プロフットボールNFLで人種差別に抗議するため国歌斉唱の際に一部選手が行った膝つき行為や抗議のジェスチャーは認めないと明文化している。

 1968年メキシコ五輪では、陸上の米国2選手が黒人差別への抗議として表彰台で黒い手袋をはめた拳を突き上げた行為が「政治的宣伝」として大会から追放された。