Thursday, June 11, 2020 10:40 AM

欧州料理宅配、米社買収 ウーバーは独禁法で断念

 【ニューヨーク共同】欧州の料理宅配サービス大手ジャストイート・テークアウェー・コムは10日、同業大手グラブハブを73億ドル(約7800億円)で買収すると発表した。ウーバー・テクノロジーズが先行して交渉していたが、合意に至らなかった。米メディアによると、独占禁止法を巡る問題が壁となり断念したとみられる。

 料理宅配は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり消費」で需要が拡大中だが、各社とも販促などの費用がかさんで採算が厳しい。世界的に業界再編の動きが加速するのは必至だ。

 オランダに本拠を置くテークアウェーは今年に入り英同業ジャストイートと経営統合したばかりだ。買収は株式交換で来年3月末までに完了する予定。グローエン最高経営責任者(CEO)は声明で「中国を除く世界で最大の料理宅配事業を創出できることを楽しみにしている」と述べた。グラブハブは顧客獲得競争の激化で業績が悪化し、身売りを模索していた。