Thursday, June 11, 2020 10:42 AM

「北朝鮮、必ず対話復帰」 当面挑発と金大中氏元側近

 【ソウル共同】2000年6月の史上初の南北首脳会談から20年となるのを前に、韓国の金大中大統領(当時)の最側近だった朴智元元文化観光相(78)が11日、共同通信のインタビューに応じ、北朝鮮は当面、韓国などへの挑発を強めるものの、いずれは対話姿勢に戻るとの展望を示した。

 朴氏は当時、北朝鮮との秘密交渉を担って首脳会談実現にこぎ着け、開催合意を発表した。金大中氏は同年6月13〜15日に訪朝して北朝鮮の故金正日総書記と会談し、南北共同宣言に署名した。

 朴氏は「朝鮮戦争後もずっと閉ざされてきた首脳間の対話の扉を開いたのは画期的だった」と述懐した。一方、北朝鮮が最近、脱北者団体による体制批判ビラ散布への報復措置を警告したことに触れ「(首脳会談前の状態に)逆戻りしてしまうのではないかとの憂慮が出ているが、それは絶対にない」と強調した。