Friday, June 12, 2020 10:14 AM

米朝会談2年、脅威増大 金氏、核戦力強化緩めず

 【北京共同】北朝鮮はシンガポールでの初の米朝首脳会談から2年を迎えた12日、核戦力強化を進める金正恩朝鮮労働党委員長の方針を改めて表明した。新型弾道ミサイルの開発・配備を進める一方、核兵器の原料製造も継続しているとみられる。米朝交渉が膠着する中、日韓への軍事的脅威は着実に増大している。

 北朝鮮の李善権外相は12日の談話で、米朝関係改善への希望は絶望に変わり、朝鮮半島情勢は悪化の一途をたどっていると指摘した。11月の米大統領選をにらみ、交渉を先送りする構えだ。

 昨年2月のハノイでの米朝首脳再会談が決裂後、北朝鮮は弾道ミサイル発射実験を再開した。韓国を射程に収める新型ミサイルを約30発、発射したほか、新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星3」を発射。日本海に面する東部・新浦では弾道ミサイル潜水艦の進水準備が進んでいるとされる。