Monday, October 03, 2016 10:19 AM

コロンビア和平否決 国民投票、内戦終結遠のく

 半世紀余りにわたって内戦を繰り広げたコロンビア政府と左翼ゲリラ、コロンビア革命軍(FARC)との和平合意の是非を問う国民投票が2日行われ、反対票が賛成票を僅差で上回り、合意は否決された。和平を推進してきたサントス大統領は結果を受け入れた上で、今後も和平交渉を続ける意向を表明した。

 内戦終結が遠のくことになり、政府とFARCとの再交渉が今後の焦点。事前の世論調査では賛成が6割以上に達しており予想外の結果となった。サントス氏らは7日に発表されるノーベル平和賞の有力候補に挙がっていた。

 内戦では約22万人が死亡、数万人が行方不明になり、多数が国内避難民になるなど国民の4分の1が何らかの形で被害を受けたとされる。和平は国民の悲願だが、長期にわたり殺人や誘拐、麻薬犯罪などの非合法活動を続けたFARCへの譲歩に対する反発も出ていた。内戦が残した爪痕の深さが反映された形だ。(共同)