Monday, October 03, 2016 10:19 AM

景況感、2期連続横ばい 大企業製造業、円高重し

 日銀が3日発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)が前回の6月調査と同じプラス6だった。横ばいは2四半期連続。英国の欧州連合(EU)離脱問題に伴う世界経済の悪化懸念はやや和らいだが、円高基調が輸出企業の収益を圧迫している。設備投資計画も伸びが鈍化し、景気の足踏みが一段と鮮明になった。

 消費低迷が続いている上、企業の円高への備えはなお不十分で業績悪化の不安は消えない。個人消費を支える賃上げペースは遅く、景気停滞が長引く恐れが高まった。

 大企業非製造業は前回調査より1ポイント下落のプラス18で、3四半期連続で悪化した。中小企業の全産業は1ポイント上昇の0で、2015年9月調査以来1年ぶりに改善した。(共同)