Monday, June 22, 2020 10:19 AM
字名に「尖閣」、変更可決 石垣市議会、中国は反発
沖縄県石垣市議会は22日、市の行政区域に含まれる尖閣諸島の住所地の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更する議案を、賛成多数で可決した。10月1日から効力が生じる。尖閣諸島の主権を主張する中国政府は反発し、対抗措置も辞さない構えを示した。同様に主権を持つと主張する台湾は、中国当局による尖閣諸島周辺での活動が石垣市による字名変更を引き起こしたとの見方を示した。
議案は今月9日、中山義隆市長が市議会に提出。市の担当者は取材に「『尖閣』の文字を入れることで、石垣島市街地の字名の登野城と混同して起きる行政手続きの事務的なミスを防ぐため」と説明した。
尖閣諸島周辺の領海では5月上旬、日本漁船が中国海警局の船に追尾された。今回の変更は中国などへのけん制ではないかとの見方もある。中山氏は22日の可決後、報道陣に「政治的な意図はなく、行政手続きの範囲内だ」と述べた。(共同)
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