Tuesday, June 23, 2020 10:33 AM

「米と軍事競争、常態化」 中国研究機関が報告書

 【北京共同】中国政府系シンクタンク、中国南海研究院は23日、アジア太平洋地域での米軍の動向を分析した報告書を発表した。トランプ政権発足後、米国の安全保障戦略の軸足が「対中封じ込め」に移ったと指摘。今後の米中両国の軍事関係について「比較的長い期間、競争や対抗が常態化する可能性が高い」との見通しを示した。

 報告書は「米国が中国を戦争の競争相手と位置付け、中国を念頭に置いた軍事活動を実施」しているとして米国の脅威を強調。「中国は相応の軍事力を構築し、国家の安全を守らざるを得ない」と主張し、軍備増強を正当化した。

 また米政権が沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)を、米国の防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用対象としていることを批判。「日本が中国に対抗するようそそのかしている」と訴えた。