Tuesday, June 23, 2020 10:33 AM

聖地大巡礼が大幅縮小 サウジ、国外から認めず

 【ドバイ共同】サウジアラビア巡礼省は22日、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、7月下旬に始まるイスラム教最大の聖地メッカへの大巡礼(ハッジ)の参加者を一部の国内居住者に限定し、規模を大幅に縮小すると発表した。国営通信が伝えた。ベンティン巡礼相は23日、参加者は1000人前後になるとの見通しを示した。

 ハッジは例年、世界各地の信者200万人以上が集う重要行事。安易に中止すれば、サウジの「聖地守護者」としての正統性を揺るがしイスラム社会への影響力も低下しかねない。規模は縮小しても、威信をかけ実施にこだわった。

 国営テレビによると、巡礼者を65歳未満に限り、巡礼開始前に検査を求める。