Tuesday, June 23, 2020 10:34 AM
沖縄戦終結75年、不戦誓う 「慰霊の日」被爆地と共有
沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で命を落とした20万人超を悼む「慰霊の日」を迎えた。75年前のこの日、旧日本軍が組織的戦闘を終えたとされる。最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園で、県などが主催する沖縄全戦没者追悼式が営まれた。玉城デニー知事は平和宣言で、人類史上他に類を見ない惨禍を経験した被爆地の広島、長崎と「平和を願う心を共有する」と訴え、不戦を誓った。
今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、安倍晋三首相の招待は見送った。玉城氏は平和宣言で、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部で埋め立てを進める政府を直接批判せず、辺野古の海は「ウチナーンチュ(沖縄人)の財産」と述べるにとどめた。首相もビデオメッセージで、辺野古には触れなかった。
玉城氏が政府との対決色を薄めた格好だが、周辺は「首相が参列せず、辺野古阻止を訴える相手がいなかっただけだ」と説明。玉城氏は式典後「辺野古新基地建設に反対する気持ちは全く変わらない」と強調した。(共同)
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