Tuesday, June 23, 2020 10:35 AM
番号カード、免許と一体化 普及狙い政府検討
政府は23日、マイナンバーカードと運転免許証の一体化を検討すると明らかにした。カードの取得率は低迷しており、用途拡大や利便性向上を図ることで保有者を増やし、行政のオンライン化を促進する狙い。実現までの工程表を年内に策定する方針で、一体化の詳細は今後検討する。既存の免許証を廃止し、カードの取得を半ば強制する仕組みとなれば、国民に抵抗感も出そうだ。
カードの普及策などを検討する作業部会の初会合が首相官邸で開かれ、菅義偉官房長官が一体化の検討を表明した。菅氏は「日本の成長力や国際競争力を維持するため、マイナンバー制度の改善を図る必要がある」と述べた。
一体化の手法は選択肢が複数ある。「既存の運転免許証は将来的に廃止し、免許更新時にマイナンバーカードに切り替え」「既存の運転免許証は残したまま、カードに免許証の機能を追加」などだ。既存の免許証を残したままだとカードの新規取得は進まないとみられ、作業部会での大きな論点となりそうだ。(共同)
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