Tuesday, June 23, 2020 10:35 AM
米朝合意「拉致」外れる 首脳会談の声明案交渉
ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は23日出版の回顧録で、2018年6月にシンガポールで開かれた史上初の米朝首脳会談の合意文書を作成する交渉中、米側が日本人拉致問題について記述するよう北朝鮮側に求めたと証言した。交渉は難航し、最終的にトランプ大統領の判断で拉致問題に言及しない短い共同声明案で合意したという。
トランプ氏は北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談で、日本人拉致問題を提起したと既に明らかにしているが、米側が拉致解決に向け合意文書に文言を盛り込もうとしていた経緯が明らかになるのは初めて。
回顧録によると、18年6月12日の米朝首脳会談の前日、ポンペオ米国務長官とボルトン氏は合意文書に日本人拉致問題のほか、米国の非核化に対する考え方や、北朝鮮に核開発計画放棄を求める国連安全保障理事会決議、朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨収集問題を盛り込むよう交渉する方針で一致した。(共同)
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