Wednesday, June 24, 2020 10:15 AM

欧州の移籍市場は不況に 英代理人、日本人に有利か

 サッカーの欧州主要リーグは新型コロナウイルスによる中断が明けて再開したが、シーズン後の移籍市場は例年と様変わりする。イングランド協会公認代理人のジョエル・パニック氏は「この夏だけでなく、来年以降も影響は続く」と今後の見通しを語った。

 近年は大物の移籍金が100億円を超えることも珍しくないが、コロナ禍で各クラブの財政が厳しいため移籍金や年俸の相場は下がりそうだ。パニック氏は「(契約満了に伴い移籍金が発生しない)フリーの選手の需要が高まり、期限付き移籍や交換トレードも増えそう」と展望する。

 市場の不況が日本人選手にとって追い風になる可能性もある。中島翔哉(ポルト)や冨安健洋(ボローニャ)のように「安く買って、高く売れる」若手を発掘するため、欧州でJリーグへの関心は高まっているという。この夏も日本人へのオファーは予想され「変則日程となった今季途中に、Jクラブが移籍を認めるか」が鍵となる。(共同)