Wednesday, June 24, 2020 10:19 AM

中学スマホ持ち込み容認 管理方法明確化など条件

 文部科学省は24日、学校へのスマートフォンや携帯電話の持ち込みを議論する有識者会議を開き、登下校時の緊急事態に備えた連絡手段として、中学校では管理方法を明確にするといった3条件が整えば、持ち込みを認めるまとめ案を示した。原則禁止の方針は維持した上、容認の条件を詳しく示し、可否を判断しやすくした。校内使用は禁止し、登校時に預けることなどを要請した。

 委員は大筋で了承。文科省は7月中にも全国の教育委員会などに通知する。通知に強制力はなく、教委などは参考にして対応を決める。

 文科省は2009年の通知で、小中学校への携帯電話の持ち込みを原則禁止し、遠距離通学などの事情があれば、例外的に認めるとしていた。近年、スマホなどを持つ子どもが増え、保護者らが連絡手段として持参を希望。18年の大阪府北部地震が登校時間に発生したことも踏まえ、改めて取り扱いを検討していた。小学校は通学範囲が狭いことから、09年の通知通りとする。(共同)