Wednesday, June 24, 2020 10:20 AM

宣言解除後、感染最多 東京で持続、地方波及も

 新型コロナウイルスの感染者が24日、新たに全国で96人、東京で55人が報告され、いずれも緊急事態宣言が全面解除されてから最多となった。解除から25日で1カ月。東京では連日20人以上が報告され感染が持続、地方へ波及する事例も散発的に発生している。流行の第2波を回避するには、東京での封じ込めが焦点になりそうだ。

 全面解除された5月25日から6月24日までに報告された全国の感染者数は1516人。このうち東京は748人で約半数を占め、増加傾向にある。5月31日には5人まで減ったが、6月に入ってからは全て2桁で、再拡大の懸念が消えない。この増加傾向は国内有数の繁華街、歌舞伎町を擁する新宿区が区内のホストクラブを中心に実施している集団検査の影響もあるが、感染経路不明の人も多く見つかっている。

 政府専門家会議の座長を務める脇田隆字国立感染症研究所長は24日の記者会見で「市中感染に広がるのを懸念している。拡大の状況を見極め、早期に対策を打つのが重要だ」と指摘した。(共同)