Thursday, June 25, 2020 10:28 AM

在外投票制限、高裁も違憲 裁判官国民審査

 海外に住む日本人有権者が最高裁裁判官の国民審査に投票できないのは違憲だとして、米国在住の映画監督想田和弘さん(50)ら5人が国家賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は25日、一審東京地裁に続き「違憲」と判断した。海外在住を理由に次回審査で投票させないことも違法だと認定した。

 一方、賠償請求は、国内での議論の状況などを踏まえ「国会が違憲性を明白に認識していたとは言えない」として退けた。

 判決後に記者会見した想田さんは「海外在住の邦人100万人以上に関わる話。国は速やかに制度を改善すべきだ」と述べた。(共同)