Friday, June 26, 2020 10:23 AM

1兆円公的支援を株主承認 ルフトハンザ、破綻回避

 【ベルリン共同】ドイツ航空大手ルフトハンザグループの臨時株主総会が25日開かれ、同社が政府と合意した計90億ユーロ(約1兆円)の公的支援策を承認した。計画を批判していた筆頭株主も支持を表明し、支援策は実現に向けた最終手続きを終えた。

 新型コロナウイルスの影響で経営危機に陥る同社の救済が決まったが、同社は従業員13万8000人のうち15%超が余剰と見積もり、労働組合と削減や給与の交渉を進める。新型コロナの影響で航空需要も落ち込み、経営課題は山積している。

 ルフトハンザは90%以上の便が運休して資金難に陥り、5月に支援策に合意した。政府が3億ユーロで株式の20%を取得し、監査役会にも2人を送って経営に一定程度参画する計画。支援の最終決定には株主総会と欧州連合(EU)欧州委員会の承認が条件で、委員会も6月25日に承認した。