Friday, June 26, 2020 10:25 AM

北朝鮮の核放棄確信できず 韓国外交ブレーンが見解

 【ソウル共同】韓国政府の外交ブレーン、文正仁・統一外交安保特別補佐官は26日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が核兵器を放棄するかどうかに関し、2018年の南北首脳会談時にはその意思があったが、米国から見返りが示されないことで「今は(核放棄の)意思があると確信できない」との見解を明らかにした。

 北朝鮮が最近、韓国に厳しい姿勢に出ていることなども踏まえ、今後の朝鮮半島情勢も楽観できないとの見方を示した。ソウル市内で記者会見し報道陣の質問に応じた。

 北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破した翌17日、文在寅大統領は統一相経験者らとの昼食会で「国民は衝撃を受け、失望し憤怒しているだろう」と述べたことも明らかにした。文特別補佐官は、一方的に爆破した理由を北朝鮮が説明しなければ「(南北の)関係修復はできない」と述べた。